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ロックオン2 [昔の話し]

ロックオン1の続きになります。


みんなN先生に興味がなかったのかN先生の噂も早々と収束していました。男子の中ではかわいそうにと言う雰囲気も無くなり、中学二年生活も終わりかけた時でした。

私は、その時、学校の階段を一人で上っていました。後ろから誰かが慌てて来た気配がして軽く後ろを振り返るとN先生がいました。階段の踊り場で「しかかまるん」と呼び止められるや否やあっという間に私は、先生の両腕でロックされていました。

(先生の両腕の牢屋)

私は、とっさに両腕をN先生と私の間に入れてガードしました。抱きしめられたと言う言葉も使いたくありません。

私は、N先生にロックされてグイグイと引き寄せられていました。

私は、「気持ち悪い~止めて~」N先生はハア~ハアと1人で興奮して腰を押しつけています。

「お前の事は特別な存在だと思っている、他の生徒とは思いが違って・・・ス・・キ・・」

少しでも力を抜くとキスをされそうで私は、足でバタバタともがきました。私が無我夢中で蹴り上げたのでしょう、私は、N先生の両腕から逃れられ弾け飛ぶ様にその場にうずくまりました。

不意に、視線の先を見ると不良っぽい男子生徒が、どの場面から見ていたのか分かりませんが(こいつら付き合ってるの?スクープ?)野次馬顔でニヤリとしながら突っ立っていました。(いやらしい顔にお前もか?直ぐに助けてが言えない)

私は、助かったと同時に恥ずかしさと汚された気持ちでその場を一目散に逃げていました。

その日は最悪な一日でした。

N先生は彼女がいなくなったから私に目をつけてきたんだ。(ロックオンされた。)

私は、泣きたい気持ちより怒りがこみ上げて、その日をどう過ごしたか覚えていません。

誰にも相談できる人が私にはいませんでした。母の口ぐせは何でも「お前が悪い」です。論外です。

友達には詳しくは言いたくないけれどN先生に絶対に近づきたくない、あいつは先生じゃない、敵だ!危ない奴だと説明した記憶があります。

それから、私とN先生の攻防戦が始まりました。

中学三年生になり、N先生は担任から外れました。けれど私は、狙われて、付きまとわれていました。

体育館の集会などがあると民族大移動さながら電車の混雑の痴漢みたいに、私の隣りに張り付いて身体を押しつけてきます。(かなり気持ち悪い)

その時は気配を感じると走って逃げたり、違う場所に無理に割り込み、ひたすら逃げます。

給食の時間になると、私が廊下側の一番後ろの席をいいことに隣りのクラスの陣地の廊下からずーっと、じっとりと見てきます。その時は睨みながらドアをバシバシと何回も閉めます。

三年の担任の先生も薄々N先生と私のピリピリとした関係に気付き始めました。

(私の事を知りたいN先生は私の三年の担任と仲良くしだしたのです。進路も筒抜けだと思いました。)

卒業まじかに三年の担任の先生に、しかかまるん悩み事があるんじゃないか?1度聞かれました。

社交辞令とスパイ行為だと感じた私は「何もありません」と言ったのを覚えています。

信用できる大人がどこにもいなかったのです。1人で戦うしかありませんでした。(当時本気で思っていた。)

私はどうなっちゃうんでしょう?

次回に続く



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